キャッシングの金利上限と下限まとめ!法律は?借入後変動する?
キャッシングの金利は住宅ローンなどに比べると10倍以上と高金利なため、キャッシングをする上で金利がネックになる場合も多いかもしれません。
キャッシングには消費者金融や銀行のカードローン、クレジットカードなどいくつか種類がありますが、それぞれで金利相場は違います。
特に、以前は今よりも金利がはるかに高いキャッシングもあったため、キャッシング金利について以下のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
● 「キャッシングの上限金利、今の法律ではどうなってるの?」
● 「キャッシングの金利相場ってどのくらい?」
● 「銀行と消費者金融で金利は違う?」
● 「キャッシングの金利って、借り入れ後に変動する事はある?」
この記事では、現在の法律上のキャッシング金利、それぞれの金融機関における金利の決まり方などについてご紹介していきます。
消費者金融と銀行ではどのくらい金利に差があるのかについてもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
キャッシングの上限金利、今の法律ではどうなってるの?
キャッシングの金利は、「利息制限法」という法律によって定められています。
ですから、どの金融機関も法律で決められた上限金利を超えて貸し付けを行うことはできません。
利息制限法上の上限金利は何%まで?
利息制限法では、金融機関が貸し付けを行う際の上限金利について、以下のように定めています。
● 元金10万円未満 20.0%
● 元金10万円以上100万円未満 18.0%
● 元金100万円以上 15.0%
違法になるのは何%から?
現在は利息制限法によって定められている金利ですが、以前は利息制限法の他に「出資法」という法律が存在しました。出資法では年利29.2%を超える貸し付けが罰則の対象となります。
先ほどご説明した利息制限法の上限金利は、最大で年利20.0%なので、この2つでは上限金利にかなり差があることが分かります。
また、出資法には上限金利を超えた場合罰則がありますが、利息制限法については特に罰則がありませんでした。
そのため、利息制限法の20.0%以上から出資法の29.2%の間の金利は「グレーゾーン金利」とよばれ、以前はこのグレーゾーン金利で貸し付けを行う業者も少なくありませんでした。
しかし、2006年12月に「新貸金業規制法(しんかしきんぎょうきせいほう」が設立されたことで出資法は撤廃となり、法律上の上限金利は年利20.0%までとなりました。
近年TVで過払い金請求のCMを頻繁に見かけますが、これはグレーゾーン金利で借り入れをしていた人たちに対し、これまでに払い過ぎた利息を返しますというものです。
ですから、現在はいくら高金利のキャッシングであっても、年利20.0%を超えることはなく、超える場合は闇金などの違法業者であると考えましょう。
キャッシングの金利って、借り入れ後変動する事はある?
キャッシング契約時に決められた金利が、契約途中で変更となるケースもなかにはあります。
ここでは、どんな場合に金利が変動するのかについて見ていきましょう。
利用限度額に増減があった場合
銀行カードローンの場合、適用金利は限度額によって決まります。そのため、限度額に変更があった際は、その金額に応じて金利も変動します。
たとえば、100万円以下は12.0%、200万円以下は10.0%などといった具合です。ですから、契約途中で限度額が増えた場合は、今よりも金利が下がることが多いです。
逆に、カードの利用状況が思わしくなかったり収入が減った場合などは、途中で限度額が下がることもあります。その場合は、今までよりも金利が上がる可能性が高くなります。
消費者金融の場合は信用度によって金利が変わることもある
銀行はあくまで限度額によって金利が決定しますが、消費者金融の場合は限度額+契約者の信用度というものも関わってきます。
つまり、たとえ同じ会社から同じ金額を借りている場合でも、契約者によって金利が違うということになります。
ですから、延滞なく返済をしていて契約当初よりも収入が増えた場合などは、優良顧客ということで金利を下げてもらえるケースもあります。
実際は、ただ金利を下げるというよりも、「金利を下げるので借入額を増額しませんか?」と言われることがほとんどだとは思いますが、消費者金融の金利の決まり方にはさまざまな要因が影響しています。
キャッシングの金利相場は?銀行と消費者金融で金利は違う?
ここからは、それぞれの金利相場などについて詳しく見ていきましょう。
クレジットカードキャッシングの金利はどう決まる?
銀行カードローンと消費者金融の金利の決まり方については先ほどご説明したとおりですが、キャッシングにはクレジットカードという選択肢もあります。
クレジットカードのキャッシング金利は、銀行同様限度額によって決まります。最も多いのは、100万円以下が18.0%、100万円超が15.0%という設定です。
クレジットカードのキャッシング枠は、申し込み時点では50万円以下になっている場合が多く、なかでも20万〜30万円という方が比較的多いようです。
ゴールドカードでもない限り、クレジットカードのキャッシング時に100万円超の15.0%が適用されている方は、実際はあまりいないのではないでしょうか。
キャッシングの金利相場ってどのくらい?
最後にそれぞれのキャッシングの金利相場をまとめました。銀行と消費者金融を比べると、下限金利は同じでも、上限金利については銀行のほうが低い傾向にあります。
銀行カードローンの金利相場
- 4.5%〜15.0%程度
- 限度額10万円〜1000万円
消費者金融の金利相場
- 4.5%〜18.0%
- 限度額10万円〜800万円
クレジットカードキャッシングの金利相場
- 15.0%〜18.0%
- 限度額50万円未満(申し込み時)
今回は、キャッシング金利の決まり方や法律上での上限金利についてご紹介しました。
銀行カードローンと消費者金融の金利については一見それほど違いが無いようにも見えますが、借入額が100万円未満の場合はどちらも上限金利となることがほとんどです。
その場合、銀行と消費者金融では上限金利に3.0%ほどの違いがあるので、借入先を選ぶ際には借入額ごとの適用金利を比較してみるのがポイントです。
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